子ども部屋はいつから必要?一人部屋の特徴や注意点についても解説
若いご夫婦なら、子ども部屋をいつから与えるかと悩まれるでしょう。
子ども部屋は、子どもの年齢によって役割が変わってきます。
この記事では、子ども部屋の特徴とともに、いつから必要なのかについて解説します。
また、子ども部屋づくりの注意点についても参考にしてください。
この記事のポイント
- 年齢別に子ども部屋の役割を解説します。
- 子ども部屋をつくるメリットとデメリットをご説明します。
- 子ども部屋づくりの注意点を解説します。
目次
子ども部屋をつくるのはなぜ?いつから必要?
子ども部屋は、いつから必要かについては、はっきりと決まった時期はありません。
ただし、子ども部屋は子どもの精神的な成長をうながし、将来の自立した生活につなげるものです。
そのため、それぞれの子どもの年齢やタイプに応じて、子どものプライベートスペースをつくる工夫が必要です。
子ども部屋はいつからつくるのが良い?
子ども部屋をいつからつくるかは、ご家庭ごとの子育ての方針にも大きく影響されます。
ここでは、年代別に子ども部屋の役割の違いを解説します。
未就学児
未就学児であれば、親が食事や着替え、トイレなどをお手伝いし、親と一緒に寝る子が多いでしょう。
未就学児の子ども部屋は、プライベートなスペースではなく、遊び場や収納場所として利用します。
子ども部屋には、幼稚園や習い事のバッグ、着替えやおもちゃ、思い出の品などを収納して、子どものものをまとめて整理できます。
小学校低学年
小学校入学と同時に学習机を購入し、それをきっかけにベッドも置いて子ども部屋をつくるご家庭も多くあります。
教科書やランドセル、絵具道具などをまとめて収納しておけます。
子どもは自室に友達を呼んで遊んだりしますが、宿題はダイニングテーブルなどで済ませることも多いものです。
また、兄弟姉妹がいる場合には、一つの部屋を仕切らず一緒に使う方法もあります。
小学校高学年
子どもが小学校高学年になると、少しずつ子ども部屋で過ごす時間も増えてきます。
中学校受験に向けて、勉強に集中させるために個室を準備する場合もあるでしょう。
大量のテキストなども子ども部屋の本棚にまとめると、勉強がしやすく、またリビングなどほかの部屋も散らかりません。
さらに兄弟姉妹で性別が違う場合には、共用していた子ども部屋の空間を仕切るタイミングでもあります。
中学生以降
小学生までと違い中学生以降になると、子ども部屋をプライベートな個室として使うようになります。
思春期にもなり、一人の時間を好むようになるからです。
また、オンライン授業などがあっても、子ども部屋があれば、家族の生活とは関係なく自分の時間を使えます。
いつから子ども部屋をつくるべきかと悩んだ場合、遅くとも中学生以降には必要です。
子ども部屋をつくる3つのメリット
子ども部屋には、子どもの成長をうながす3つのメリットがあります。
「自己管理」「精神的自立」「学習環境」のポイントについて、いつから子ども部屋をつくるのかの参考にしてください。
メリット1:自己管理能力が上がる
個室の子ども部屋が与えられると、子どもは自分の物や時間を、自身で管理しなければなりません。
最初は、必要な物がなくなったり、提出物を提出できなかったりすることもあります。
しかし、子どもはいずれ家を出て、自分で生活しなければならず、子ども部屋をつくることで親がサポートしながらも自己管理能力を高められます。
メリット2:精神的に自立する
子ども部屋をつくると、子どものプライバシーを守ることが可能です。
起こったことを反省したり、トラブルの解決法を思案したり、一人で考える時間ができ、精神的な自立につながります。
子どもが精神的に自立すると、物事に対して主体的に考え、自主的に取り組むことができます。
いつから子ども部屋をつくるにしても、親は過干渉にならず、適度な距離で様子を見守るよう注意しなければなりません。
メリット3:学習環境が整う
子ども部屋は、子どもの成長のほか、学習環境が整うというメリットもあります。
親や兄弟に邪魔されず、静かな環境で学習に集中できます。
また、教科書やプリント、学校用品を子ども部屋にまとめて収納でき、リビングなどが子どもの物でいっぱいになることもありません。
子どもの物でリビングがあふれかえってきた時は、いつから子ども部屋をつくるべきかと考える際の一つの目安となるでしょう。
子ども部屋をつくる3つのデメリット
子ども部屋には、いくつかの不安になる要素もあり、いつから子ども部屋を準備するべきかと悩みます。
「親の目が行き届かない」「掃除の手間がかかる」「コミュニケーションが減る」という3つのデメリットをご紹介します。
デメリット1:親の目が行き届かない
子ども部屋をつくると、今までずっと近くにいた子どもとの間に距離ができます。
生活や学習をすべてしっかりと把握しきれず、親は心配になるかもしれません。
中高生なら勉強するからと部屋に入っていっても、実際にはゲームをしている場合もあります。
同じ家の中にいながら、子どもが何をしているのか分からないと心配になる可能性があります。
デメリット2:掃除の手間が増える
子ども部屋は、親の管理が完全には行き届かない場所で、荷物が散らかったままのことも多いものです。
リビングに子どものスペースがある時には、毎日のお掃除の一環としてお手入れできますが、散らかり放題の子ども部屋の掃除は短時間では終わりません。
ホコリなどで不衛生な掃除には時間もかかり、掃除の手間が増えます。
いつから子ども部屋を一人部屋にするかと考えた際には、子どもが自分で片付けや身の回りの掃除ができる頃に検討しましょう。
デメリット3:コミュニケーションが減る
子ども部屋があると、いつからか子どもは一人で多くの時間を過ごし、親子のコミュニケーションが減ります。
また、小学校高学年や中学生は思春期も始まり、親との距離を取りたがり、自分のことなどを話さなくなります。
子ども部屋によって家族でのコミュニケーションが減り、ずっといっしょにいた子どもとの距離を感じ、さみしく感じるかもしれません。
子ども部屋をつくる際の注意点
いつまでも快適な子ども部屋をつくるには、いくつかの注意点があります。
「レイアウト」「収納量」「インテリア」について解説します。
気配が感じられるレイアウトにする
家族全員が安心できる快適な子ども部屋は、そのレイアウトも重要です。
子どもと完全に接点がなくなり、いつから家の中にいるのかも分からないような環境は良くありません。
家を出入りする際に必ず通るリビング階段の間取りにしたり、リビング近くに子ども部屋を設置すると子どもの気配が感じられます。
また、子ども部屋の扉には鍵を付けず、家族が出入りできるようにしておきましょう。
十分な収納量を確保する
快適な子ども部屋にするためには、十分な収納量を確保しておくことも大切です。
子どもの年代によって収納したいものの量や質は変わってきます。
高校生なら、洋服やコートなど衣類や、本や参考書、プリントなどの書類、部活の道具などを整理しなければなりません。
また、いつからあるかわからない思い出の品々もあり、定期的に整理を手伝うのもおすすめです。
シーツや毛布なども子ども部屋に収納できれば、自分で季節ごとに交換できます。
子どもが成長しても、物をすっきり整理できる余裕ある収納をつくりましょう。
子どもっぽいインテリアにしない
子ども部屋を幼い子どもの好みに合わせたインテリアにすると、模様替えなどがしにくくなります。
子どもの好みは、成長するに従って変わるものです。
そのため、クロスや家具も子どもっぽいものにせず、シンプルなデザインを選ぶといつまでも使い続けられます。
まとめ
このコラムでは、子ども部屋はいつから必要なのかについて解説しました。
子ども部屋は、年代に応じてその役割が違い、子どもの成長に応じて使い方が変わります。
いつからつくるべきかという明確な決まりはありませんが、家のプライベートな場所は、自立した大人になるための大切な部屋でもあります。
子ども部屋づくりの注意点もご参考に、ぜひ理想の家づくりをしてください。
木の花ホームでは、長年の建築経験や豊富な技術をもとに、住みやすい家づくりをご提案しています。
栃木に根ざし、地域に密着した土地を活かす家づくりをしています。
注文住宅のマイホームをお考えでしたら、大工が支える木の花ホームにぜひ一度お気軽にご相談ください。