おしゃれな片流れ屋根の事例3選!モダンな平屋の外観づくりを解説
シャープな直線が印象的な片流れ屋根は、平屋の外観をモダンなイメージに仕上げます。
おしゃれな外観に仕上げるためには、色使いや軒の大きさも重要なポイントです。
この記事では、片流れ屋根の外観づくりについて解説します。
メリット・デメリットや当社の施工事例についても参考にしてください。
この記事のポイント
- 洗練された片流れ屋根の外観の施工事例をご紹介します。
- 片流れ屋根のメリット・デメリットを解説します。
- 片流れ屋根の外観づくりのポイントをご紹介します。
目次
片流れ屋根とは?
片流れ屋根とは、一方向に傾斜がついた屋根です。
屋根の大きさや傾斜の角度によって、平屋の外観をダイナミックに演出できます。
片流れ屋根の他にも、次のような屋根の種類があります。
・切妻屋根(きりづまやね):家の頂点から二方向に流れる三角屋根。
日本家屋に多い形状。
・寄棟屋根(よせむねやね):家の頂点から四方向に流れる屋根。
家の周囲全方向に軒をつくれる。
・陸屋根(ろくやね):平らな形状の屋根。
平屋根とも呼ばれ、建物自体を際立たせる。
【事例3選】おしゃれな片流れ屋根の外観デザイン
当社のおしゃれな片流れ屋根の施工事例をご紹介します。
屋根の組み合わせ方、軒の大きさ、玄関回りのデザインなどを参考にしてください。
片流れ屋根を組み合わせた平屋
L字型平屋で、建物ごとに方向の違う片流れ屋根を組み合わせた外観です。
広々とした屋根には太陽光パネルを設置しました。
太陽の光をたっぷり吸収して、省エネな家づくりが実現しています。
コンパクトでかわいい平屋
軒の短い、コンパクトでかわいい平屋は幅広い世帯に人気のデザインです。
平屋は足場がなくても家に侵入しやすいという防犯上のデメリットがあります。
そのため、防犯性の高い小さな窓をリズムよく配置し、かわいらしい平屋の住まいになりました。
ダイナミックな片流れ屋根の平屋
傾斜角度のあるダイナミックな片流れ屋根の外観です。
白い外壁にインパクトのある屋根を組み合わせてモダンな印象になりました。
玄関周りにはレンガ調のデザインを採用し、アクセントのあるおしゃれな外観です。
片流れ屋根を選ぶ3つのメリット
片流れ屋根には、外観のほか、室内環境や収納づくりのメリットもあります。
ここでは、片流れ屋根の3つのメリットをご紹介します。
メリット1:スタイリッシュなデザインになる
平屋の片流れ屋根は、従来の平屋とは違うシンプルで洗練された外観が魅力です。
視覚的にインパクトがあり、窓や外壁と合わせるとスタイリッシュなデザインが実現します。
また、構造がシンプルなため建材費・施工費などを抑え、コストを意識した家づくりが可能です。
メリット2:採光・通風の効率を高められる
片流れ屋根は、片側が高くなる構造を利用し、高い位置に窓を設置することが可能です。
高い位置に窓を設置すると、部屋の奥まで自然光が差し込む明るい室内になります。
また、高い位置の窓や天窓を設置すると、室内の空気が循環しやすく、換気にも最適です。
夏場には、家の上部にこもりやすい熱気を逃し、エアコン効率も高まります。
メリット3:屋根裏を利用できる
片流れ屋根の家は、傾斜部分の屋根裏スペースを有効に利用することができます。
屋根裏をロフトや屋根裏収納に活用すれば、平屋でも十分な収納量を確保することが可能。
コンパクトな平屋であれば、居住スペースを確保するために収納が少なくなりがちです。
片流れ屋根は、外観だけでなく、たっぷりの収納によって室内も美しく整えられます。
片流れ屋根の外観の3つのデメリット
片流れ屋根の外観には、いくつかのデメリットもあります。
「雨漏り」「風の影響」「光の入り方」など3つのデメリットを参考にしてください。
デメリット1:雨漏りが起こりやすい
片流れ屋根は、一方向に雨水が集中しやすく、排水設計が不十分だと屋根にたまった水で雨漏りリスクが高まります。
屋根の傾斜の角度や、雨樋やドレインの排水設備など、雨水が流れやすい設計が重要です。
また、落ち葉やゴミが排水溝をふさぐと雨漏りの原因になりやすいため、定期的にメンテナンスを計画しましょう。
デメリット2:風の影響を受けやすい
屋根は傾斜面が多いほど、強風や台風の影響を受けにくいという特徴があります。
傾斜面が1面で面積も広い片流れ屋根は、強風や台風の影響を受けやすい外観と言えます。
強風で屋根が破損したり、吹き飛ばされたりするリスクもあり、耐風性能を高めておくことが大切です。
また、屋根の外観を考える際には、立地や地域の気候など風の影響を十分考慮しておきましょう。
デメリット3:光の入り方が偏る
片流れ屋根は、傾斜の向きによっては、建物の一方だけに日当たりが集中し、反対側は暗く寒い環境になるケースもあります。
冬の日差しの差し込みによって、住環境が大きく変わることもあります。
そのため、片流れ屋根の外観づくりでは、地域の日射や、季節ごとの太陽の動きなども考慮しなければなりません。
適切な窓の大きさや配置を工夫することで、一年を通して快適に過ごせる住まいが実現します。
片流れ屋根の外観づくりのポイント
おしゃれで快適な平屋にするためには、屋根の形状に加えて、外壁や室内環境への配慮も必要です。
ここでは「色選び」「傾斜の角度」「軒の大きさ」といった片流れ屋根の外観のポイントについて解説します。
屋根の色選びを工夫する
片流れ屋根の外観づくりでは、屋根の色選びも重要です。
屋根の色には、周囲に溶け込みやすく重厚感のあるグレーがよく選ばれます。
グレーの屋根はホワイトやブラック、ベージュの外壁と合わせやすいからです。
グレーは、他の色との相性が良く、色あせや汚れも目立ちにくいという特徴があります。
また、グレーは、ブラックよりも日射を反射しやすく、屋根が日射を吸収しにくい色です。
そのため、屋根自体の表面温度が上がらず、室内にも温度が伝わりにくいため、快適な室温を保てます。
傾斜の付け方を考える
片流れ屋根は、傾斜が少ないと印象が薄く、のっぺりとした外観になります。
そのため、採光なども考慮し、適切な角度の屋根を設置してください。
また、片側が高くなる片流れ屋根の構造は、デザインだけでなく室内環境も十分に考慮する必要があります。
低い側の天井が低すぎると、部屋に圧迫感が生じるからです。
低い側には収納、高く開放感のある側にはリビングやキッチンを配置するなど間取りの工夫をしてください。
「軒あり」か「軒なし」かを考える
片流れ屋根の外観づくりでは、軒の出し方も重要なポイントです。
軒なしは、コンパクトでスタイリッシュな印象になります。
一方、大きな軒は建物を大きく見せダイナミックな印象になります。
軒には「直射日光を遮る」「雨の吹き込みを防ぐ」「外壁の劣化を防ぐ」「外からの視線を遮る」などの役割があります。
おしゃれな外観づくりに合わせて、家の快適性を重視して適切な軒の大きさを考えましょう。
外観デザインをトータルで考える
片流れ屋根の平屋の外観づくりでは、屋根の素材や色に加えて、外壁材や窓などもトータルでコーディネートすることが大切です。
印象的な屋根であっても、外壁や玄関ドア、窓と調和が取れていなければ、全体の統一感が損なわれるからです。
屋根や外壁が艶消しのマットな素材か、光沢のある素材かによっても光の反射で、立体感が変わります。
また、窓枠、玄関ドア、外壁などに異素材を取り入れてアクセントをつけるのもおしゃれのコツです。
石や木などの自然素材や、アイアンなど金属素材も活用して、素敵な家づくりをしてください。
片流れ屋根で洗練された外観の家づくり
今回のコラムでは、平屋の片流れ屋根の外観について解説しました。
片流れ屋根は、日本では珍しいモダンな外観を演出し、平屋の外観デザインにも最適です。
外壁や窓、軒などの工夫を凝らし、素敵な住まいを実現してください。
木の花ホームでは、長年の建築経験や豊富な技術をもとに、住みやすい家づくりをご提案しています。
栃木に根ざし、土地を活かした高品質な家づくりをしています。
注文住宅のマイホームをお考えでしたら、大工が支える木の花ホームにぜひ一度お気軽にご相談ください。