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無垢の家でもペットと暮らせる?犬や猫と一緒に過ごすために気を付けたいこととは

自然素材の温もりに包まれた無垢の家で、愛する家族とペットとみんなで暮らすのは誰もが憧れるライフスタイルですよね。

しかし、新しい家で実際に一緒に暮らすとなると「床にキズが付くんじゃないか」「爪とぎや粗相で家が傷むのでは?」または「ペットにとって無垢フローリングはどうか?」といった不安がある方も多いでしょう。

そこで今回は、無垢の家でペットと暮らすときの具体的な工夫や注意点をお話ししていきます。

すでにペットを飼っている方、これから飼う予定の方はぜひ参考にしてみてください。

この記事のポイント

  • 無垢フローリングでペットを飼うときに気を付けたいことを解説します。
  • 無垢フローリングでペットを飼うときの対処法をご紹介します。
  • 無垢フローリングでペットを飼うときによくある質問をご紹介します。

無垢の家でペットを飼っても大丈夫?

飼い主にとってキズやシミなどの家の傷みは心配ですが、無垢の家はペットと暮らすのにむしろ理想的な環境です

無垢のフローリングには適度な柔らかさがあり、ペットが滑らずしっかり歩けるので、足腰への負担が少なくなります。

特に年齢を重ねたペットや、元気に走り回る犬や猫にとっては安全に過ごせるのは大きなメリットでしょう。

滑りやすい床で足を捻ったりケガする心配もなく、ペットがのびのびと動き回れるのは飼い主にとっても安心ですよね。

また、無垢材の持つ調湿効果は、夏の蒸し暑さや冬の乾燥を和らげてくれるので、室内環境を安定させてペットにとっても過ごしやすい空間を保てます。

もちろん、無垢は合板よりも傷つきやすい一面もあるので、ペットと一緒に暮らすなら多少のケアや工夫は必要です。

犬や猫が走り回ったり爪で引っ掻いたりすれば、床に痕が残ることもあるでしょう。

でも、そのキズはただの「汚れ」や「傷み」ではなく、暮らしの記録のようなもの。

時間が経つほどに無垢の風合いが増していくので、ペットとの生活でできた傷も味わい深い家の一部になっていきます。

無垢の家は、ペットと一緒に過ごす日々をより特別で思い出深いものにしてくれるはずです。

無垢床でペットを飼うときに気を付けたいこととは?

無垢の家は、人もペットも暮らしやすい環境を作れますが、一緒に暮らしていく上でやはり気になるのが「キズ」「ニオイやシミ」「フローリングで滑ること」ではないでしょうか。

ここからは、無垢床でペットを飼うときに気を付けたいことを解説します。

爪や噛みによるキズ

無垢材の床は、その自然な風合いや温もりが大きな魅力ですが、合板の床よりも柔らかい性質を持つため、ペットと暮らすとどうしても傷がつきやすい面があります。

特に犬や猫のように、爪を使って踏ん張る習性のある動物が室内を動き回れば、ふとした瞬間に爪痕が残ってしまうことも。

元気に遊び回るペットがいる場合、床に小さな引っ掻きキズや痕が増えるのは避けられないのかもしれません。

ただ、一緒に暮らしていく上で増えたキズも、無垢なら年月とともに表面が馴染み、ペットとの生活の思い出として床に刻まれていく感覚を楽しめます。

ペットと無垢の家で暮らすときには、多少のキズを受け入れる余裕が持てると、より生活が楽しくなりそうです。

粗相をしたときのシミやニオイ

無垢の床でペットを飼う際、特に注意したいのが排泄によるトラブルです。

ペットが室内で粗相をしてしまうのは、正直防ぎきれません。

木材は水分を吸収しやすい性質を持っているため、ペットがうっかり粗相をしてしまうと、放置した時間によってはシミが残ったり、ニオイが木の内部に染み込んでしまう可能性があります。

ただ、無垢床でも、すぐに対応できればシミやニオイは特に残りません

粗相をした際には素早く拭き取り、お留守番をさせるときにはマットを敷いたケージに入れておくなどの工夫が必要になるでしょう。

床の滑りやすさ

無垢の床は、合板フローリングに比べると滑りにくい性質を持っていますが、それでもペットが全く滑らないわけではありません

ペットとしてお馴染みの犬や猫も、本来は地面で生活する動物です。

そのため、室内で急に走ったりジャンプをすれば、足が滑って脱臼や骨折をしてしまうこともあるでしょう。

家の中で飼う上で滑りやすさを完全に防ぐことは難しいため、爪や足の裏毛をマメにカットするなど少し工夫が必要です。

無垢床でペットを飼うときにできる対処法

キズやシミなどの心配はあるものの、やはり人にもペットにも優しい無垢の家を希望する方は多いです。

ここからは、無垢を美しく保ちつつも、ペットと安心して暮らすためにできる対処法をご紹介します。

目立つキズがついてしまったら…

無垢床の魅力のひとつは、表面を加工することで自然な質感を保ちながら修復できるところ。

ペットの爪が原因で目立つキズがついてしまった場合でも、適切な補修を行えば美しい状態を取り戻すことが可能です。

表面がコーティングされていない無垢床なら、細かい目のサンドペーパーを使い、軽い力で丁寧に削ると表面が滑らかになります。

初めに目の粗いペーパーを使用し、徐々に目の細かいものに切り替えていけば均一な仕上がりに。

仕上げに木材用のオイルなどを塗布すると、自然な艶が戻りキズが目立たなくなります。

また、湿らせた布と低温のアイロンを使う、無垢材の膨張を利用した方法も凹みや小キズなどに有効です。

ただ、無垢は使うほどに味わいが増すため、経年とともにキズも馴染んできます。

大きなキズが付いても焦らず、無垢とペットとの暮らしを大切にしてください。

シミやニオイがついてしまったら…

ペットが無垢の床に粗相や食べ物をこぼしてしまった場合でも、すぐに対応すればシミやニオイが付くことはほとんどありません

もし、シミが付いてしまっても経年によって自然と馴染んできます。

どうしても気になるシミなら、目の細かいサンドペーパーで優しく研磨した後に、木材用の蜜蝋ワックスやオイルを塗布すれば目立たなくすることも可能です。

また、ニオイが残る場合は、まず汚れた部分を中性洗剤で拭き取り、その後クエン酸を薄めたスプレーを使う方法が効果的。

ただ、クエン酸は使いすぎると木材を傷めたり変色させる可能性があるので、少量を薄く使用し、拭き残しがないように仕上げましょう。

他にも、日常的にペット用のマットを敷いたり、床にコーティングを施すなど、汚れやシミがつきにくい環境を作るのも有効です。

無垢材の風合いを楽しみつつ、ペットと快適に過ごす工夫を取り入れてみてください。

ペットが床で滑りにくくするには…

ペットが床で滑るのが心配なら、無垢床用の滑り止めオイルやワックスを使うのがおすすめです。

床を滑りにくくするだけでなく表面を保護する効果もあるので、ペットがよく通る場所や走り回る場所に使っておけば、キズ防止にも役立ちます。

また、ペットがよくいる場所にラグやカーペットを敷いておくのも効果的です。

ただ、無垢材は湿気に敏感な素材なので、カーペットの通気性には注意してください。

他にも、足裏に塗るジェル・スプレーや滑り止め付き靴下など、ペット自身に工夫する方法も。

初めて使うときはペットが慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、ペットの様子を見ながら試してみてください。

無垢床でペットを飼う際によくある質問

最後に、無垢床でペットを飼う際によくある質問をご紹介します。

無垢床でペットを飼うならどんなメンテナンスをすればいい?

ペットと無垢床で暮らす場合、お手入れはシンプルかつ無垢材の特性を理解して行いましょう。

日常的なお掃除は、掃除機やドライタイプのフローリングワイパーを使えば十分です。

ただし、無垢材は水分を吸いやすいので、水拭きが必要な場合は少し注意が必要です。

濡れた雑巾でゴシゴシ拭くのは避け、どうしても汚れが気になるときは、硬く絞った雑巾で軽く拭き取ったあと、乾いた布でしっかり水分を拭き取りましょう。

また、ペットが床を舐めたりすることを考えると、強い洗剤は使わない方が安心です。

もし洗剤を使いたい場合は、中性洗剤を薄めて使うのがおすすめ。掃除の最後には、洗剤が床に残らないようきれいに拭き取ることを忘れないでください。

ペットに最適な無垢の種類はどんなの?

ひと言に無垢材といっても、無垢の種類にもさまざまなものがあります。

ペットの快適さとお手入れのしやすさなど、ペットと暮らすための無垢床なら次のようなものがおすすめです。

素材 特徴
・水分を弾きやすく、汚れが染み込みにくい
・掃除がしやすい
・消臭効果が期待でき、ニオイが気になる家庭に向いている
アジアンウォールナット ・濃い色と控えめな光沢で、爪の傷が目立ちにくい
・耐久性が高く、活発なペットがいる家庭に適している
スギやヒノキ ・クッション性があり、ペットの足腰に優しい
・温かみがあり、フローリングの冷たさを緩和できる
・傷がつきやすいため、日常的なメンテナンスが必要

ペットとの暮らしを楽しむためには、木材の特性を活かしながらライフスタイルに合った無垢材を選ぶことも大切です。

それぞれの素材の特性を知り、ペットも家族も心地よく過ごせる空間を作ってみてください。

ペットを無垢床で飼うならコーティングは必須?

必須ではありませんが、ペットと無垢床で快適に暮らすためには、床をコーティングすることを検討してみるのがおすすめです。

無垢材は水分や汚れに弱い一面があるため、コーティングを施しておけば、ペットの爪や粗相によるダメージを軽減して美しさを長く保つことができます。

無垢床のコーティング方には次のようなものがあります。

コーティング方法 特徴
蜜蝋ワックス ・蜜蝋を主成分とした自然派の保護材
・木の表面に薄い膜を作り、水分や汚れを弾く効果がある
・自然な風合いで無垢材の素朴な美しさを損なわない
オイル塗装 ・植物由来のオイルを主成分とした保護材
・木目が引き立ち自然な美しさを楽しめる
・人やペットに優しい素材
ウレタン塗装 ・木材の表面を硬化させ、水分や汚れが染み込みにくい
・表面が滑りやすくなることもあるため、活発なペットがいる場合は注意

コーティングの方法はそれぞれ特徴があるので、蜜蝋やオイル塗装のような自然な仕上がりを好む方もいれば、より強い保護を求めてウレタン塗装を好む方も。

コーティングを施しておけば、無垢の美しさを楽しみながら、ペットと安心して暮らせる環境も作れるでしょう。

まとめ|無垢の家は家族みんなが快適に暮らせる

今回のコラムでは、無垢の家でペットを飼う際に気を付けたいことや、対処法についてご紹介しました。

無垢の家でペットと一緒に過ごすなら、少し工夫が必要な場面はありますが、人でも動物でも家族みんなに優しいマイホームです。

付いた当初は気になっていたキズやシミも経年による深みによって、だんだん思い出深いものになるでしょう。

栃木に根ざした当木の花ホームでは、地域の特性を活かした高品質な家づくりをお手伝いしています。

お近くの地域で無垢材を使ったマイホームをお考えでしたら、ぜひ気軽にご相談ください。

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