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平屋か二階建てはどっちがいい?メリット・デメリットや費用面を解説

新築住宅を建てるなら、平屋か二階建てのどちらが良いか迷う方は多いのではないでしょうか。

日本では二階建て住宅が主流で、全体の70〜80%の割合を占めています。

近年、若い世代やシニア層を中心に、郊外の広い土地に平屋を建てるケースが増加しています。

それぞれの住みやすさや費用に違いがあるため、特徴を把握しておくことが重要です。

この記事では、平屋と二階建てのそれぞれのメリット・デメリットを解説します。

費用面の違いについても参考にしてください。

この記事のポイント

  • 平屋と二階建ての費用を比較します。
  • 平屋のメリット・デメリットをご紹介します。
  • 二階建てのメリット・デメリットをご紹介します。

平屋と二階建てはどっちがお得?

平屋と二階建ては、結局どっちが高くつくのだろうと疑問に思う方も多いでしょう。

ここでは、平屋と二階建ての費用面を比較しました。

「建築費用」「固定資産税」「メンテナンス費用」について解説します。

建築費用

住宅の建築費用の中で、とくにコストがかかるのは基礎工事と屋根工事です。

平屋と二階建てが同じ延床面積であった場合、平屋の方が基礎や屋根の面積が広くなります。

そのため、延床面積が同じでも平屋の方が、基礎工事費、材料費、施工費が高くなり、建築費用が高くなります。

また、平屋は家の外周面積が広いため、高気密・高断熱化に必要な断熱材や窓性能を向上させる費用が高くなる点には注意が必要です。

固定資産税

土地や建物を所有すると、毎年、固定資産税の支払いが義務付けられます。

固定資産税は土地と建物の課税評価額により算出され、地域の地価や敷地条件によっても税額が変わってきます。

土地の固定資産税:地価や土地の評価額によって算出され、土地の面積が広いほど高くなる。

建物の固定資産税:延床面積が広いほど評価額が高くなり、使用する建材や仕様によっても変わる。

平屋住宅を建てるためには、二階建て住宅より広い土地が必要となります。

また、基礎や屋根面積が広く、より多くの建材を使用します。

そのため、平屋は二階建てよりも、固定資産税が高くなりやすい住まいです。

メンテナンス費用

住宅は、住み始めてからも外壁や屋根を定期的にメンテナンスしなければなりません。

メンテナンスのため、外壁や屋根の塗装をする場合の内訳の例としては、材料費、人件費、諸経費、足場代などです。

その費用全体の20%ほどが足場代と言われます。

平屋であれば、足場を組む必要がなく、定期的なメンテナンス費用を抑えることが可能です。

平屋の魅力と注意点:バリアフリーから耐震性まで

平屋は、広い土地を確保できる人におすすめの住まいです。

家族のライフステージが変わっても住み替える必要がなく、長く暮らし続けられるのが魅力。

ここでは、平屋のメリット・デメリットをご紹介します。

平屋のメリット

メリット1:バリアフリーの暮らしができる

階段での移動がなく、ワンフロアで生活が可能です。

小さな子どもや高齢者、ペットも安心して暮らせるでしょう。

また、平屋は暮らし始めてからも家の中の動線が短く、家事効率の良い家です。

各個室にアクセスしやすく、毎日の掃除や洗濯など家事における移動距離が短く、効率的に家事をこなせます。

メリット2:デザインの自由度が高い

平屋は上階がなく、空間の高さを利用した間取りに人気があります。

高い天井や吹き抜けの間取りは、開放感があり、広々とした空間を演出可能です。

片流れ屋根の勾配を利用すれば、ロフト収納を設置することもできます。

二階建てにはない広々とした空間デザインが平屋の魅力です。

メリット3:地震に強い

平屋は、二階建てや三階建て住宅と比較して、建物の重心が低く揺れに強いため、耐震性が高い住まいとされます。

また、住宅の建物構造には、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、木造などがあり、耐震性の高さもそれぞれ異なります。

木造住宅の中でも木造軸組工法は、日本で古くから使用される工法で、耐火性に加えて耐震性が高い構造です。

平屋のデメリット

デメリット1:広い土地が必要となる

平屋は、ワンフロアで広い面積を確保する必要があり、広い土地面積が必要です。

建物自体が土地を占める割合が高く、庭や駐車場スペースについても十分考慮しなければなりません。

デメリット2:プライバシーが守りにくい

家族の距離が近くコミュニケーションが取りやすいというメリットがある一方、各部屋が近く、音や気配が気になるという人もいます。

そのため、部屋の配置や防音性についても十分配慮してください。

デメリット3:外から侵入されやすい

平屋は建物自体が低いため、外からのぞき込みやすく、侵入されやすいという防犯上のデメリットがあります。

そのため、侵入口となる窓やドアの防犯性を高めなければなりません。

強化ガラスや防犯フィルムで窓ガラスを割れにくくする、ディンプルキーや電子錠など防犯性の高い鍵を採用するなど対策できます。

また、窓や玄関ドアに防犯センサーを取り付けるのもおすすめです。

二階建ての魅力と注意点:土地活用とプライバシー確保

二階建ては、限られた土地で、たくさんの家族で暮らしたい人に向いています。

コストパフォーマンスの高さが魅力ですが、暮らし始めて後悔することもあり、注意点についても知っておきましょう。

ここでは、二階建てのメリット・デメリットをご紹介します。

二階建てのメリット

メリット1:土地を有効活用できる

敷地面積が狭くても階層を利用して、延床面積を確保できます。

家族の個室数を確保しやすく、小さな土地でも庭や駐車場スペースをとることが可能です。

メリット2:プライバシーを確保しやすい

一階と二階の区切りを利用して、家族共有スペースとプライベートスペースに分けられます。

一階にはリビングやダイニング、キッチンやお風呂など共有スペースを設置し、二階を各個室にすれば家族のプライバシーを守れます。

メリット3:コストパフォーマンスが高い

同じ延床面積でも、平屋より基礎や屋根面積が小さく、建築費用を抑えることが可能。

平屋ほどの広い土地がなくても延床面積を確保でき、土地代や建築費、税金も抑えられます。

二階建てのデメリット

メリット1:階段の上り下りが大変

階段の上り下りは、高齢者にとっては大きな負担となります。

将来的には二階を使わなくなり、物置になってしまうかもしれません。

デメリット2:家事動線が長い

洗濯機と物干し場の階が違うと、洗濯のたびに1階と2階を往復しなければならず、家事効率が悪くなります。

洗濯から乾燥まで一カ所で行うランドリールームを設置する、洗濯機と物干し場を同じ階に設置するなど間取りの工夫が必要です。

デメリット3:冷暖房効率が悪い

暖かい空気は冷たい空気よりも軽く上昇するため、冬には二階に暖かい空気がたまり、一階は寒いままです。

また、夏には、日射や屋根にたまる熱気で二階が蒸し風呂のように暑くなります。

上下階で温度差が生じやすい、個室が多いなどの理由から、二階建ては平屋より冷暖房効率が悪く、光熱費がかかります。

冷暖房効率を上げるためには、高性能な断熱材を使用する、窓の断熱性を高めるなど断熱性の高い家づくりが必要です。

平屋か二階建てか?予算やライフスタイルで選ぼう!

今回のコラムでは、平屋と二階建てのメリット・デメリットをご紹介しました。

費用の違いもあり、ランニングコストも含めて比較検討しましょう。

どちらがいいかは、ご家族のライフスタイルや予算と合わせて考えることが大切です。

家族構成や将来性も考慮して、理想の家づくりをしてください。

木の花ホームでは、長年の建築経験や豊富な技術をもとに、住みやすい家づくりをご提案しています。

栃木に根ざし、土地を活かした高品質な家づくりをしています。

注文住宅のマイホームをお考えでしたら、大工が支える木の花ホームにぜひ一度お気軽にご相談ください。

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