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お手入れカンタンな無垢材の床!デメリットや美しく保つポイントを解説

自然素材の温かみがあり、触れた感触が気持ち良い無垢フローリングは憧れではないでしょうか。

ただし、無垢材の床は使用方法によっては傷だらけになることもあります。

この記事では、無垢材の床に必要なお手入れについて解説します。

無垢材のデメリットや、美しさを保つポイントについても参考にしてください。

この記事のポイント

  • 無垢材の床のお手入れ方法を解説します。
  • 無垢材の種類や塗装方法をご紹介します。
  • 無垢材を美しく保つポイントをご紹介します。

無垢材の床とは?

無垢材とは、天然木を切り取り一枚板に加工した木材です。

無垢材の床に使用される木には、豊富な色味や木目があり、デザイン性を楽しめます。

費用もそれぞれに異なるため、耐久性とも合わせて選ぶことが大切です。

また、無垢材の床の仕上げには、さまざまな塗装方法があります。

住み始めてからのお手入れにも関わるため、十分に検討してください。

無垢材の種類

無垢材には、硬さや柔らかさなど耐久性に関わるもの、節の多さや色味などデザイン性に関わるものなどさまざまな特徴があります。

硬い木材:オーク(ナラ)、メープル、アカシヤ

防虫性が高い木材:ヒノキ、ヒバ、クスノキ

木目が美しい木材:タナ、ブナ、パイン

色の変化が美しい木材:チェリー、ウォールナット

デザイン性と合わせてメンテナンス性も考慮して、適切な無垢材を選びましょう。

無垢材の塗装の種類

無垢材の床は、無塗装のまま自然素材の色や質感そのものを楽しむ方もいますが、傷つきやすい点がデメリットです。

そのため、傷や汚れを防ぎ、お手入れしやすくするために塗装を施すのが一般的です。

塗装方法には次のような種類があります。

ウレタン塗装: ウレタン樹脂を含んだ塗料でコーティングする。

表面の保護膜によって水をはじき、汚れや傷を防止でき、お手入れがカンタン。

ツヤありやマットなどさまざまな質感がある。

自然塗装:自然由来の亜麻仁油やヒマワリ油などオイルや、蜜蝋やカルナバ蝋などワックスを床に浸透させる。

石油製品をできるだけ使用せず、小さな子どもやペットにも安心。

また、塗膜がつくられず木の調湿作用が残り、木の風合いをそのまま感じられる。

一方、汚れや傷がつきやすく、こまめなお手入れが必要となる。

ガラス系塗装:液体ガラスを木の表面に浸透させ、ガラス層をつくる。

光が反射しにくく、マットな質感となる。

また、木目の凹凸が残り、無垢材そのものの質感を楽しめる。

水や汚れにも強く、キッチン、洗面所などの水回りにも使用可能。

無垢材の床の3つのデメリット

無垢材の床は、年中サラッとした質感の床で気持ちよく過ごせる一方、デメリットもあります。

そのため、無垢材のデメリットを知り、普段から適切なお手入れをすることが大切です。

デメリット1:傷がつきやすい

無垢材は、塗装方法によって傷つきやすさは異なるものの、傷や凹みに弱い素材です。

小さな子どもやペットがいる場合には、小さな傷や凹みが絶えません。

とくに柔らかい木材として知られるキリやスギ、ヒノキやイチョウ、アカマツなどは傷つきやすく注意が必要です。

デメリット2:水に弱い

無垢材の床は水分に弱い点にも注意しなければなりません。

子どもがこぼした飲み物や、濡れた洗濯物、ペットのよだれなどをすぐお手入れしなければ、シミやカビになる可能性があります。

また、キッチンや洗面所など水をひんぱんに使用する場所では、シミができやすく、無垢材の変形にも注意してください。

デメリット3:変形しやすい

無垢材は、湿度や温度変化によって膨張と収縮をくり返しています。

無垢材の床についた水分や室内の湿気が高いと、膨張し床が反ります。

また、乾燥して湿度が低すぎると木材が収縮して床に割れが生じやすくなるでしょう。

冬場の乾燥で無垢材の床が変形し、ミシミシと音鳴りするケースもあります。

さらに、無垢材は温度変化でも変形しやすいため、床暖房やホットカーペットの使用には注意が必要です。

変形しにくい無垢材を選ぶ、床暖房対応製品を選ぶなどの対策をとってください。

無垢材の床のお手入れ方法

経年の変化を楽しみ、快適な無垢材の床をキープするには、適切なお手入れが必要です。

ここでは、普段のお掃除から定期的なメンテナンス、傷の修復など床のお手入れ方法をご紹介します。

普段のお手入れ

無垢材の床は、普段はほうきや掃除機でサッと砂やホコリを取りのぞき、雑巾やクイックルワイパーで乾拭きするだけで快適な状態を保てます。

皮脂汚れなど汚れが気になり始めたら、固く絞った雑巾で水拭きしてください。

中性洗剤や重曹などはできるだけ使用せず、使用する場合には薄めて使いましょう。

また、米ぬかを木綿の布に入れ、お手入れするのもおすすめです。

汚れが取れるだけでなく、米の油脂成分でワックスをしたような光沢が出ます。

定期的なメンテナンス

表面をワックスやオイルでコーティングした場合には、定期的に床のメンテナンスが必要です。

数か月〜半年ごとに塗り直してお手入れし、床を傷や汚れから守ります。

美しい無垢フローリングを保つコツは、普段の簡単なお手入れと、年に数回のコーティングです。

傷や凹みの補修

合板フローリングと違い、無垢材は傷や凹凸、油性ペンの汚れなどができても新品同様の美しさを取り戻せます。

無垢材の床表面をけずり落とし、きれいな木肌を表面に出すことができるからです。

専用の機械やサンドペーパーを使用して、研磨し修復していきます。

狭い面積であれば、ホームセンターで機具を購入して、自身で行うこともできますが、広い範囲であれば業者に依頼すると安心です。

美しい無垢材の床を保つポイント

美しい無垢材の床を保つには、お手入れ以外にも気をつけたいポイントがあります。

ここでは「湿度管理」「日焼け対策」「傷の防止対策」をご紹介します。

ポイント1:湿度を管理する

無垢材は湿度の影響を受けやすく、床の膨張や収縮を抑えるためには、室内の湿度管理が重要です。

無垢材に適した湿度は40%〜50%とされます。

そのため、新築時にしっかりした換気設計を行う、季節に応じて加湿器や除湿機を使用するなど適切に湿度を保つ工夫が必要です。

ポイント2:日焼け対策をする

無垢材は、直射日光に長期間さらされた状態では、次第に色が変化します。

とくに無垢材で人気のあるブラックチェリーやオーク材は日光にあたるとあっという間に濃い色味になります。

色の変化を楽しむこともできますが、色が部分的にあせ、色むらができると不格好と感じるかもしれません。

そのため、カーテンやブラインドで日焼けを防止したり、時々家具を移動させ部分やけを防いでください。

また、UVカット機能のあるワックスやオイルを使用してお手入れするのもおすすめです。

ポイント3:傷の防止対策をする

日ごろから注意していても床に物を落としたり、ぶつけたりすることもあるでしょう。

そのため、家族の出入りの多い場所や大きな家具の下には、床の傷を防止する対策をしておくと安心です。

例えば、テーブルやソファの下にラグやカーペットを敷くのも良いでしょう。

ダイニングのイスにソックスタイプのカバーや、粘着性のあるフエルトをつけると滑りがよくなり傷を防止できます。

また、冷蔵庫や大きな収納家具の下に、クリアタイプの傷防止マットを敷くのもおすすめです。

良いお手入れでずっと長持ちする無垢材の床

今回のコラムでは、無垢材の床のお手入れ方法について解説しました。

無垢材は、水に弱い、変形しやすい、傷つきやすいなどのデメリットがあります。

一方、適切なお手入れや管理をすれば、いつまでも自然素材の豊かさを味わうことが可能です。

無垢の家でいつまでも快適で、愛着のある我が家をつくってください。

木の花ホームでは、長年の建築経験や豊富な技術をもとに、住みやすい家づくりをご提案しています。

栃木に根ざし、土地を活かした高品質な家づくりをしています。

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