自然素材の家で後悔する3つの理由|対策やメリットについても解説
木材や土など自然素材の質感を好む方は多いのではないでしょうか。
家づくりでも自然素材を活用した家は、手触りや吸湿性など魅力がいっぱいです。
ただし、自然素材の家は、適切な対策を行わないと後悔することもあります。
ここでは、自然素材の家で後悔する3つの理由や、その対策を解説します。
この記事のポイント
- 自然素材の家で後悔しやすい理由をご紹介します。
- 自然素材の家のメリットや対策を解説します。
- 当社の自然素材の家の施工事例も参考にしてください。
目次
自然素材の家で後悔する3つの理由
自然素材の家にはいくつかのデメリットもあり、気を付けておかなければなりません。
ここでは「コスト面」「劣化具合」「強度」といった後悔しやすい3つの理由をご紹介します。
理由1:建築コストが高い
自然素材の家は、一般的な家よりも建築コストが割高になります。
自然素材の無垢材や漆喰は、材料自体が人工素材よりも高額だからです。
また、形が整った工業製品と違い、手間や施工費用が増します。
家のデザイン性にこだわりすぎると、予算を超えてしまい後悔を招くことにもなります。
そのため、自然素材の家では、デザイン性と費用面とのバランスをしっかり考えておきましょう。
理由2:湿度の影響を受けやすい
日本の高温多湿な環境では、自然素材が受ける湿度の影響には注意しなければなりません。
とくに、天然の木材には調湿機能があり、呼吸をするように、湿気を吸収・放出します。
木材が湿気を吸いすぎるとカビが発生しやすくなり、シロアリやゴキブリなどの害虫が発生するリスクも高まります。
また、家の柱や梁などの構造材に反りや割れが発生する可能性もあり、十分な湿気対策が必要です。
これらの理由により、自然素材の家では、通気性を高める換気設計がとても大切です。
理由3:耐久性が均一でない
自然素材は、二つと同じものがないデザイン性が魅力の一つでしょう。
ただし、素材が均一でないことは、家の耐久性を考える場合にはデメリットともなります。
使用する自然素材の部位によって、強度にばらつきがあるためです。
また、自然素材は、湿度や温度、日射の影響で劣化しやすく、見た目も損なわれ後悔することもあります。
新築から10年ほど経つと、さまざまな補修が必要となるケースもあるでしょう。
自然素材の家の3つのメリット
自然素材の家は、環境負荷が少ないことに加えて、いくつもの魅力があります。
ここでは「デザイン性」「機能性」「経年の楽しみ」といった3つのメリットをご紹介します。
メリット1:デザイン性を楽しめる
自然素材には、人工素材にはないナチュラルな風合いや温もりが感じられるでしょう。
家の中で自然を感じながら、リラックスして過ごせます。
さまざまな種類の自然素材が、次のような場所で使用されています。
・無垢材:柱や梁、土台など家の構造材のほか、床や天井、壁の内装材。
・漆喰(しっくい):リビングや寝室、トイレなど内壁や外壁。
・珪藻土(けいそうど):リビングや寝室の壁や床。
・天然石:キッチンや玄関の天板、外壁や玄関アプローチ。
光の当たり具合などで素材の表情が変化し、自然素材の家ならではのデザイン性を楽しめます。
メリット2:機能性を利用できる
自然素材の家では、調湿機能や断熱性、耐久性など素材の持つ機能性を利用できます。
無垢材のフローリングは、天然素材の調湿機能により暑い夏でもサラッとした感触が得られるでしょう。
また、漆喰や珪藻土の塗り壁には、小さな孔がたくさんあり、消臭・脱臭効果が期待できます。
ただし、塗り壁は石灰や珪藻が原料であり、経年劣化によって粉が落ちたりヒビ割れが生じたりする可能性があるのがデメリットです。
住み始めて後悔しないよう、メンテナンスについても十分に検討しておきましょう。
メリット3:経年劣化を楽しめる
無垢材など自然素材は、日光や空気に長期間触れると、色味が変化し深みが増します。
とくに明るい色の木材は、経年とともに深みのある色になっていきます。
素材の色合いや風合いの変化を楽しみながら、自然素材の家は自分たちだけの愛着が湧く我が家になるでしょう。
自然素材の家で後悔しないための対策
自然素材の家は、10年、30年と経つにつれ、劣化が進み後悔する例もあります。
そのため、家を建てる際には、長期的な視野に立って対策をしておくことが重要です。
ここでは「工務店選び」「家の機能性」「メンテナンス」についてご紹介します。
実績のある工務店を選ぶ
自然素材は工業製品のように統一された規格のものではなく、素材の特性を理解した施工技術が必要です。
工務店を選ぶ際には、技量のある大工がいるか、施工実績が豊富かといった点を確認しましょう。
また、自然素材の無垢材を使用する場合には、木材の品質管理も重要なポイントです。
未処理の木材を使用し、シロアリなど害虫が発生すると、自然素材の家を後悔することにも
なりかねません。
水分含有量、防蟻処理など、木材の品質管理が徹底した施工会社を選ぶことをおすすめします。
室内環境を重視する
自然素材の家では、デザイン性と機能性のバランスを考え、室内環境を重視しましょう。
おしゃれな家であっても、冬に冷気が入り込む寒い家では快適に過ごせません。
エアコンの効率も悪く、光熱費が高額になり、自然素材の家を後悔することにもつながります。
自然素材は人工素材よりも、断熱性や気密性などの性能面で劣ることもあります。
快適な家にするためには、デザイン性に加えて、家の機能性を高める施工が必要です。
メンテナンスを考える
自然素材の家は、経年劣化で見た目や住み心地が悪くなり、後悔することもあります。
美しい状態を保つためには日ごろのお手入れや定期的なメンテナンスが欠かせません。
とくに、自然素材の外壁は、日射の影響で劣化が進み、10年ほどで塗り替えや補修が必要です。
また、無垢材のフローリングは、定期的な傷の修復やワックスがけをしないと見た目が悪くなるでしょう。
こうした理由から、将来的に発生するメンテナンス費用についても見積もりしておくと安心です。
自然素材の家の施工事例
当社のおしゃれな自然素材の家の施工事例をご紹介します。
木目の美しさ、開放感とともに、機能性も充実した住まいの実例です。
開放的でモダンな住まい
広い土間玄関とリビングが一体化したモダンな自然素材の家です。
明るい色の無垢材の床や大きな窓で、開放的な空間をつくり出しています。
リビング階段を設置し、家族が自然にコミュニケーションが取りやすいのも特徴です。
木目が美しい和モダンの住まい
床の間のある和モダンの空間で、リラックスした時間を過ごせます。
テーブルや和紙の照明などもトータルでコーディネートしました。
自然光がたっぷり差し込む明るい和室です。
折り上げ天井がアクセントの住まい
折り上げ天井の木目が美しいおしゃれな住まいです。
天井材や床材など内装材にたっぷり無垢材を使用しました。
家中どこを歩いていても自然素材を感じ、気持ちよく過ごせます。
自然素材の家でやさしい家づくりをしよう
今回のコラムでは、自然素材の家を建てて後悔する3つの理由を解説しました。
自然素材の家は、環境にも身体にもやさしい住まいです。
ただし「建築コスト」「湿気の影響」「素材の強度」など特性を理解し、素材の良さを活かした家づくりが大切です。
デザイン性に加えて家の機能性も重視し、理想の家づくりをしてください。
木の花ホームでは、長年の建築経験や豊富な技術をもとに、住みやすい家づくりをご提案しています。
栃木に根ざし、土地を活かした高品質な家づくりに取り組んでいます。
注文住宅のマイホームをお考えでしたら、大工が支える木の花ホームにぜひ一度お気軽にご相談ください。