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無垢のフローリングは本当に後悔する?実際のデメリットと失敗しないためのポイントとは

自然派だけでなく、おしゃれなマイホームを求める方などにも人気が高い無垢材を使ったフローリング。

無垢のフローリングは、自然素材の温かみや独特の風合いから憧れを抱いている方も多いでしょう。

しかし、実際に無垢をフローリングに取り入れてから「思っていたのと違う」「手入れが大変だった」との声も耳にします。

この記事では、無垢フローリングの魅力とともに、実際によくある後悔や注意点を詳しくご紹介します。

無垢材特有の良さを最大限に活かしつつ、後悔しないマイホームを建てるための参考にしてみてください。

この記事のポイント

  • 無垢フローリングのよくある後悔をご紹介します。
  • 無垢フローリングを後悔しないためのポイントを解説します。
  • 無垢フローリングの魅力をご紹介します。

無垢フローリングでよくある後悔7選

憧れの無垢フローリングをマイホームに取り入れても、後悔してしまう瞬間も少なくありません。

まずは、無垢フローリングを採用したときに起こりがちな後悔ポイント7選をご紹介します。

傷や凹みがつきやすい

無垢フローリングの大きなデメリットとして傷や凹みが付きやすいことが挙げられます。

一般的に使用されている合板フローリングは、耐傷加工などが施されているものも多いので、日常的に生活していても目立つ傷はあまり付きません。

一方で、無垢フローリングは合板フローリングよりも空気を多く含んでいるという性質上、物を落としたときなどに傷や凹みは付きやすいです。

まだ真新しいマイホームなのに、ものを落として目に見える大きな凹みができてしまったらショックも大きいでしょう。

ただ、傷は付きやすいものの、無垢フローリングは研磨や補修で綺麗に修復ができるため、長い目で見ると損をするというわけではありません。

水分や食べこぼしでシミがつきやすい

無垢フローリングには、水分や食べこぼしがシミとして残りやすいというデメリットもあります。

無垢材は表面にコーティングが施されていないことが多いのに加えて、木自体が水分や汚れを吸収しやすい性質も持っています。

飲み物をこぼしたり食べ物を落としたときに、すぐに拭き取らないとシミができやすく、時間がたてば掃除しても完全に取り除けないこともあります。

湿気や水分に敏感な無垢材ならではのデメリットですが、日常的にこまめな手入れと必要に応じて保護塗装を行えば、ある程度は防ぐことが可能です。

合板フローリングに比べてコストがかかる

無垢材を使ったフローリングが、考えていたよりもコストがかかるのも後悔ポイントになりやすい部分として挙げられます。

無垢フローリングは、木を丸々切りだして板に加工するため原材料費が高くなりがちに。製造工程も手間がかかるため、工場で大量生産される合板フローリングに比べてコストが上がります。

また、無垢材の特性上、設置のとき以外にもメンテナンスに細やかな配慮が必要で、維持費も同時に考えると長期的にコストがかかるケースも多いです。

全体のコスト面を何よりも重視したい方には、無垢フローリングはあまりおすすめできません。

見た目よりも冷たい

無垢フローリングは「木の温もりを感じられるから暖かい」というイメージがありますが、実際には触ると冷たいと感じることもあります。

特に、冬場で気温が低い日には木材が冷えるため、裸足だと「思ったよりも冷たい」と見た目とのギャップを感じる方も多いようです。

無垢材は湿度や温度に反応しやすい素材で温かさを保ちやすい反面、断熱材がしっかり入っていないと床が冷たく感じてしまいます。

冷たさを軽減するために、床暖房の設置やスリッパ、ラグを使用するなど少し工夫が必要な素材です。

経年による変化が現れやすい

無垢フローリングは、年月が経つにつれて色合いや風合いが変化していくのを楽しめる一方で、経年による変化が現れやすいのはデメリットにもなります。

無垢材は湿度や温度変化の影響を受けやすく、収縮や膨張を繰り返すため、時間がたつと表面に細かいヒビ割れが入ったり、色が変わることがあります。

また、日差しが当たる場所や家具が置いてあった場所など、場所によって色の濃淡が出て均一感が失われやすいです。

住んでいくうちに自然にできた変化を味わいと考える場合もありますが、定期的なメンテナンスなど無垢材の美しさを保つための手入れは必要でしょう。

乾燥する時期に隙間が空く

無垢フローリングは、乾燥すると隙間が空くというのもデメリットとして挙げられます。

無垢材は天然の木材をそのまま使用しているため、湿度や気温の変化に敏感に反応し、季節の移り変わりに合わせて膨張と収縮を繰り返します

特に、冬場などの空気が乾燥する時期には、木材が縮んでフローリング板同志の間に目に見える隙間が生じることも。

無垢材ならではの良さを楽しむためには、膨張と収縮、変色など変化に対する理解しておくことが重要です。

使えない暖房器具がある

無垢フローリングを後悔するポイントとして、使用できない暖房器具があるというデメリットもあります。

たとえば、床全体を高温にするホットカーペットなどは、無垢材の乾燥や収縮を促進して、ひび割れや反りを生じさせる原因となるため使用できません。

一般的な合板フローリングに比べて暖房器具に制約があることは覚えておきましょう。

無垢フローリングを後悔しないための4つのポイント

無垢フローリングをマイホームに取り入れたあとに後悔することもありますが、しっかりと対策をしておけば後悔は回避できます。

ここからは、無垢フローリングを後悔しないために4つのポイントをご紹介します。

無垢フローリングを一度体験してみる

無垢材をマイホームに取り入れた後に後悔しないためには、購入前実際に無垢フローリングを試してみると良いでしょう。

無垢材は、自然素材ならではの温かみのある風合いが魅力でもありますが、その質感の手触りや温度の変化、実際の見え方は試してみないとわからない部分も多いです。

ショールームなどで無垢材に触れて感触を確かめたり、大きめのカットサンプルなどがあれば家の環境に合うかどうかも確認できます。

短期間のレンタルやモデルルームで1日お泊りなどの体験ができるハウスメーカー・工務店もあるので、活用すれば後から「想像と違った」と後悔することもありません。

無垢フローリングにも種類があることを知っておく

無垢フローリングを後悔しないためには、まず無垢フローリングにもさまざまな種類があることを知っておいてください。

一口に無垢フローリングといっても、次のように木材によって見た目や質感が大きく違ってきます

  • オーク(ナラ):耐久性が高く硬めで傷がつきにくいため、長く使える素材として人気。木目が美しく落ち着いた色合いが特徴で、さまざまなインテリアに馴染みやすい。
  • ウォールナット:ダークブラウンの深い色味が特徴で、高級感がある。硬さと耐久性が高いが、価格がやや高め。シックで落ち着いた空間を演出したいときに向いている。
  • チェリー:木肌が滑らかで、時間と共に深みのある色に変わるのが特徴。柔らかめで温かみがあり傷がつきやすい一方、足触りが良い。
  • パイン:柔らかく、温かみのある色味が特徴。傷がつきやすいものの、経年変化を楽しむ素材として人気があり、ナチュラルな風合いを好む人におすすめ。
  • ヒノキ:日本の住宅でよく使われる素材で、香りが良く、防虫効果がある。柔らかい触り心地で、リラックス効果が期待できるが、傷がつきやすいという特徴も。

例えば、オークは重厚で耐久性が高く、落ち着いた色合いが特徴ですが、パインは柔らかく温かみのある色味で傷つきやすい反面、肌触りが優しいです。

それぞれの床材の厚さや仕上げ方も異なるため、選ぶ木材によってメンテナンスの頻度や費用も変わってきます。

自分のライフスタイルに合った素材選びができれば、後悔することなく無垢フローリングを存分に楽しめるでしょう。

水分や油分はすぐに拭き取る

無垢フローリングで後悔しないためには、水分や油分はすぐに拭き取る必要があります。

無垢材は天然の木材からできているため、表面にコーティングを施していても水分や油分を吸収しやすい性質を持っています

もし飲み物や食べ物をこぼして放置すれば、フローリングにシミや変色が残り、見た目や質感が損なわれてしまう原因に。

本格的な掃除でなくても、こぼしたら拭き取るを心がければ、無垢材ならではの温もりや風合いを楽しみながら、シミがついて後悔することもなるべく軽減できるでしょう。

こまめに掃除をする

無垢フローリングで後悔しないためには、何よりもこまめに掃除をすることが大切です。

無垢材は、天然木ならではの魅力である湿度や温度によって膨張と収縮を繰り返すので、細かい隙間のできた部分に汚れが溜まります

細かな隙間に入り込んだ汚れが固まって取れにくくなったり、床の見た目がくすんで見えることもあるため、日ごろから掃除機や柔らかい布で軽く拭き掃除を行う必要があるでしょう。

こまめな掃除を習慣化していれば、無垢材は美しく風合いを出してくれるので、経年しても「無垢にして良かった」とずっと感じられるマイホームになります。

それでも感じる無垢フローリングの魅力とは?

無垢フローリングを取り入れて後悔することもありますが、それでも採用したくなるほど無垢には魅力が詰まっています。

ここからは、無垢の魅力についてご紹介します。

無垢ならではの温かみと風合い

無垢フローリングの最大の魅力は、無垢材ならではの温かみと風合いです。

無垢材は1枚1枚を自然の木から切りだしており、木の種類ごとに異なる色合いや木目の個性がそのまま生かされる唯一無二のデザイン

人工的な素材にはない豊かな表情と温もりが感じられ、部屋にいるとホッとするような雰囲気の温かさが空間に広がります。

自然素材ならではの風合いは、経年の変化とともに深みが増し、年月を重ねていけば味わいも増すため、長く住み続けるほどの愛着が湧くのが無垢フローリングの大きな魅力でもあります。

色合いも深くなるので、残ってしまったシミや凹みも、むしろ愛着が湧く思い出になるかもしれません。

夏場でもサラリとした心地いい触感

無垢フローリングの魅力の1つに、夏でもサラリとした触感があることが挙げられます。

天然の木を切りだしてできている無垢材は、湿度が高い夏でもベタつかず、蒸れやすい足の裏でもサラッとした感触が特徴です。

無垢材の持つ調湿効果は、室内の湿気を吸ったり放出したりしてくれるため、蒸し暑い季節でも床がベタつきにくく、快適な触り心地をキープできます。

また、一般的な合板フローリングと比べても触れたときに柔らかく、素足で歩くと心地よいひんやりとした感触が楽しめるため、無垢フローリングの良さは特に夏場に実感しやすいでしょう。

自然を感じる香り

無垢フローリングの魅力として、自然を感じる心地よい香りがあることも挙げられます。

無垢材は天然の木材をそのまま使用しているため、木の種類ごとにまた違った香りがほのかに漂い、まるで森の中にいるようなリラックス気分を味わえます

特に、新しく無垢フローリングを張ったばかりの時期には、木の香りが家中に広がり、自然に包まれるような心地よさが感じられるでしょう。

木の香りにはリラックス効果もあり、化学物質も使われていないため、小さなお子さんやペットがいる家庭でも安心して使えるのも大きな魅力です。

無垢フローリングに関するよくある質問

最後に、無垢フローリングに関するよくある質問をご紹介します。

無垢フローリングは特別な掃除が必要?

無垢フローリングに対して特別な掃除が必要というわけではありませんが、少し注意は必要です。

無垢材は膨張と収縮を繰り返すため、細かい部分にホコリや汚れが溜まりやすく、乾燥や湿度からの影響も受けやすいです。

そのため、こまめに掃除機をかけたり、柔らかい布などで拭き掃除を行う必要はあるでしょう。

また、水分が染み込みやすい性質があるため、濡れた布で拭き上げる場合は固く絞ってから、掃除後はしっかり乾燥させるなどの配慮も重要です。

必要に応じてクリーナーやメンテナンスオイルを使用して、無垢フローリングを長く美しく保ちましょう。

ペットを飼っているなら無垢フローリングはNG?

ペットを飼っている家庭で無垢フローリングを採用するのは、必ずしもNGではありませんが少し注意が必要です。

無垢フローリングは傷や水分に敏感な素材のため、ペットの爪やこぼした水などからの影響は受けやすい傾向にあります。

ただ、こまめに爪ケアする、汚れたらすぐに拭くなど少し工夫すれば、無垢フローリングでも十分に楽しめます。

自然素材からできており、化学物質は使われていないので、傷・シミのつきやすさを除けばむしろペットにおすすめの素材です。

まとめ|無垢フローリングの特性を理解して後悔のない家づくりを

今回は、無垢フローリングの後悔ポイントや魅力について解説しました。

無垢フローリングは、性質を理解しておかないと後悔ポイントもでてきますが、メリットもデメリットもしっかり知っておけば「無垢にして良かった」と思える素材です。

経年してもこまめに手入れを行えば、この世に2つとない味のあるマイホームになるでしょう。

木の花ホームでは、そんな無垢を使った家づくりを得意としており、長期にわたって住めるより良い家をご提案しています。

栃木県の周辺地域でマイホームをお考えでしたら、大工が支える木の花ホームにぜひ一度お気軽にご相談ください。

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