窓がない家のメリットは何?デメリットや注意点についても解説
道路を歩いていると正面に「窓がない」あるいは「窓が少ない」住宅を見かけませんか。
モダンな外観の印象を受けつつも「窓がないと良いことは何だろう?」と思われるでしょう。
こちらの記事では、窓のない家のメリットやデメリットを解説します。
注意点や施工事例についてもご紹介しましょう。
目次
窓が少ない家が増えている?
見た目や性能面でさまざまなメリットがあるため、正面側に窓の少ない家を多く見かけるようになりました。
窓がないとスッキリとモダンな外観になり、また建物自体の性能も高められます。
一方で、窓の機能がなくなるデメリットもあり、家を建てるうえではいくつかの点に注意しなければなりません。
窓がない家のメリット
平屋の家などでは、窓の少ない家が多くあります。
窓がないと「外観のデザイン」「室内環境」「コスト面」でのメリットがあるからです。
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
外観のデザイン
窓がないと、建物の外壁面積が広くなり、外壁の色や素材が強く印象づけられます。
建物の形も際立ち、シンプルでスタイリッシュな家となるでしょう。
おしゃれな外壁のデザインにするためには、外壁の素材にもこだわってください。
・金属系:スタイリッシュでデザインが豊富にあり、耐震性が高い。
・窯業系:デザイン豊富で、コストを抑えられる。一方、耐久性が低く、定期的なメンテナンスが必要。
・塗り壁や木材:ナチュラルで温かみがあるが、腐食などの経年劣化で傷みやすい。
・タイル:高級感があり、耐久性があるが、設置コストがかかる。
デザインとともに、素材の耐久性やメンテナンスのコストについても考えておくと安心です。
室内の環境
窓が少なく、壁が多い環境になると室内の環境においてもメリットがあります。
高められる室内の機能は次のとおりです。
・断熱性・気密性:窓やドアなどの開口部は、熱が出入りしやすい場所です。
窓がなくなると、家の断熱性・気密性が高まり、夏でも冬でも年間を通して家の温度を一定に保てます。
・防音性:窓には遮音性の高いものもありますが、壁ほどではありません。
窓がないと外の騒音が気にならず、また、室内で子どもが騒いでもご近所に音漏れする心配が少なくなります。
・防犯性:外から見えにくく、家に侵入しにくくなり、防犯性が高まります。
防犯面だけでなく、外からの視線を気にせず生活できるため、プライバシーを守ることが可能です。
・耐震性:地震が起きた場合には、家の柱や壁が重要な役割を果たします。
柱は縦揺れに強く、横揺れには弱いとされ、横揺れの際には外壁が家を支えてくれるのです。
窓のない外壁は強度が増し、家の耐震性が高まります。
そのほか、室内の窓の場所にはオーディオや家具などを配置しにくいものです。
壁が多いことで、テレビや収納家具なども置きやすく、また模様替えも楽しめるでしょう。
コスト面
窓の施工を減らすことで、家の建築費用やランニングコストを抑えることができます。
窓をつける場合、窓やサッシの本体費用と施工費用がかかり、壁をつけるよりも設置費用がかかるからです。
また、窓がないことで建物の断熱性や気密性が高まり、外の気温の影響を受けにくくなります。
エアコンなどの冷暖房効率が上がり、光熱費の削減につながるでしょう。
家の初期費用にくわえて、省エネな家で、ランニングコストも抑えられるのです。
窓がない家のデメリットと注意点
窓がない家の場合、室内環境をととのえる窓の機能がなくなりデメリットもあります。
「採光・通風」「開放感」「出入口」の点からそれぞれ見ていきましょう。
採光・通風がしにくい
窓があると、自然の光を取り入れ室内が明るくなり、また風を通して室内の換気をすることができます。
窓をなくすことで、室内が暗くなり、風通しが悪くなるとダニやカビの心配もあるでしょう。
建築基準法により、長い時間過ごすリビングなどは、自然の光を取り入れるために、居室床面積の1/5から1/10以上を「採光のための窓」としなければなりません。
以前は居室面積の1/7以上の窓とされていましたが、現在は照明の明るさがあれば、1/10の面積で良いとされています。
家を建築するうえでは全く窓のない家にはできず、最低限必要な窓を設置しなければなりません。
参考:建築基準法第28条「居室の採光及び換気」
快適な家にするためには、窓の設計に合わせて、換気や照明についても考えておくことが大切です。
開放感がない
窓には、屋外の景色を楽しみ、人にくつろぎを与える役割もあります。
窓がないと開放感が感じられず、圧迫感で閉じ込められたような息苦しさを感じ、後悔するケースもあるのです。
部屋に開放感を出すために、吹き抜けをつくって部屋の高さを利用したり、部屋の間仕切りを減らして横の広がりを活かすのも良いでしょう。
また、中庭につながる窓や天窓を作って、リビングなど居室の明るさを重視してください。
家の正面以外の窓で、明るくくつろげるスペースをつくるのがポイントです。
出入口が減る
窓は、玄関とともに災害時の避難経路とも考えられます。
地震や火災の際には、玄関から出られない場合もあるでしょう。
掃き出し窓などを設置して、出入りできる複数の経路があると安心です。
また、大きな掃き出し窓があると、冷蔵庫やソファなど大きな家電や家具を買った場合にも出し入れに利用できます。
窓が少ない家の施工事例
窓が少ない家の一番のメリットは、建物の断熱性が高く、保温効果があることです。
当社は、熱伝導率(外気温の伝わりやすさ)の低さを誇るネオマフォームの断熱材を使用。
次世代基準HEAT20でG1以上最大G3、日本トップクラスの高い断熱性能を持つ住まいづくりをしています。
一年を通して、冷房や暖房無しでも快適で、光熱費を抑えた省エネな暮らしを実現します。
当社の窓が少ない家の施工事例をご紹介しましょう。
シックでモダンな家
正面の窓の数をできる限り抑え、シンプルな外壁で、スタイリッシュな印象の家です。
見た目のかっこよさだけでなく、室内の快適性も重視しています。
外からの視線を気にすることなく、プライベートスペースで充実した時間が過ごせます。
また、家の断熱性も高いため、暑い夏も寒い冬も快適な暮らしができるでしょう。
シャープな印象の平屋
正面からはシャープな外壁が印象的ですが、室内は開放感のある空間です。
庭や植栽、アプローチなど、エクステリアと家をトータルで演出しています。
断熱性・気密性も高く、幅広い世代に人気のある使いやすい間取りの平屋です。
まとめ
こちらのコラムでは、最近増えている窓が少ない家のメリットやデメリットを解説してきました。
窓がないことで、外観が印象的な家になり、また断熱性や耐震性の高い住まいになります。
一方で、採光や通風、開放感を重視した家づくりをする点には注意してください。
当社の高い断熱性能を持つ家の施工事例もご参考に、理想の快適な家づくりをしてみませんか。
木の花ホームでは、長年の建築経験や豊富な技術をもとに、住みやすい家づくりをご提案しています。
快適性だけでなく省エネで、長持ちする住まいに定評があります。
栃木に根ざし、地域に密着した土地を活かす家づくり。
お客様の暮らしに寄り添って、人生を豊かにするため、人にも建物にも優しい家づくりをしています。
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