リビングに勉強スペースをつくるコツ|リビング学習の特徴についても解説
リビング学習は子供の学力が上がると言われ、リビングに勉強スペースをつくるご家庭が増えました。
この記事では、リビング学習のメリットやデメリットを解説します。
また、集中できる勉強スペースをつくるコツについても参考にしてください。
この記事のポイント
- リビング学習のメリットやデメリットを解説します。
- 集中できる勉強スペースをつくるコツをご紹介します。
- 将来的な勉強スペースの活用についてもご説明します。
目次
リビングに勉強スペースをつくるのはなぜ?
小学生は、幼少期の遊びなど体験的な学びから、中高生からの自主的な学習に移行していく時期です。
リビングに勉強スペースがあると、家族とのコミュニケーションを通して、物事にいくつもの答えがあることを知り、ヒントから問題を解決する楽しさを学ぶこともできます。
対話によって知識を得るだけでなく、思考力・表現力・判断力を養って、将来的に主体的な学びにつながると考えられています。
一方で、リビング学習の効果が感じられないという方もおり、集中できる勉強スペースをつくる工夫が必要です。
リビングに勉強スペースをつくる3つのメリット
リビングに勉強スペースをつくると「学習習慣」「問題解決」「安心感」という3つのメリットがあります。
家族が近くにいる学習環境面のメリットをご紹介します。
メリット1:良い勉強習慣が身につく
小学生であれば、学校から帰ってすぐに自主的に勉強をはじめるのは難しいのではないでしょうか。
リビングでおやつを食べ、一息ついたところで親が声かけをすれば、自然に勉強をはじめられます。
子供が勉強に集中できるのは15分ほど、休憩をしても様子を見て声かけすれば、再度勉強に取りかかれます。
リビングに勉強スペースがあると、親の目が行き届き、規則的な学習習慣を身につけることが可能です。
メリット2:分からないところがすぐ解決する
学習習慣を身につけるには、毎日淡々と学校などの宿題をこなし、メリハリのある生活を送らなければなりません。
ところが、子供は勉強で分からないところがあると、すぐあきらめたり、長時間かけて疲れてやる気を失ったりします。
何が分からないのかも分からないような状況もあり、一人では無駄な勉強時間を過ごしてしまうものです。
ちょっとしたヒントから分からないことが一気に解決し、勉強がはかどることも少なくありません。
リビングの勉強スペースなら、親が考え方や調べ方のヒントを出し、子供の勉強のサポートができます。
メリット3:リラックスして勉強できる
自室での音のない環境より、家事などの生活音がある方が、子供はリラックスできるものです。
困った時にはすぐに助けてくれる親が近くにいることで安心し、リビングの勉強スペースなら集中できます。
ただし、親が勉強をすべて監視するような環境は、子供が息苦しさを感じ、やる気をなくし勉強嫌いになるリスクもあります。
助けを求められたらサポートするような、ほどよい距離を保つことが大切なポイントです。
リビングで勉強すると、毎日の生活に自然に勉強が取り入れられ、将来的なよい親子関係にもつながります。
リビングに勉強スペースをつくる3つのデメリット
リビングに勉強スペースをつくると、いくつかのデメリットもあり対策が必要です。
「集中できない」「リビングが散らかる」「食事スペースと重なる」という3つのデメリットをご紹介します。
デメリット1:雑音で集中できない
リビングに勉強スペースをつくると、リビングは家族全員の生活スペースでもあり、勉強に集中できないという悩みもあります。
家族がリビングでテレビを見始めたり、下の子が勉強の邪魔をすると勉強がはかどりません。
結局ダラダラ勉強すると、学力向上につながらず「リビング学習をやめた」という方もいます。
子供が勉強する時間はテレビを観ない、別の部屋にもテレビを設置するなどの工夫が必要です。
また、下の子が邪魔をするならノートやテキストを準備して、下の子も一緒に勉強できる環境をつくるのが良いでしょう。
デメリット2:リビングが雑然とする
勉強スペースには、教科書やノート、文房具が近くにあると便利ですが、子供のものをすべて置くとリビングが物であふれます。
子供が二人いると、ランドセル、鍵盤ハーモニカ、体操服、絵具セットの数も倍になり、リビングが雑然としてリラックスできません。
狭いリビングであれば、勉強に必要なものだけを収納するラックやワゴンを使うのがおすすめです。
そのほかの物は子供部屋に置くと、リビングがすっきりと片付きます。
教科書や本、プリント類は腰高サイズの本棚やカラーボックスを使うと整理しやすく、子供が成長した時には簡単に移動できます。
デメリット3:食事スペースと重なる
ダイニングテーブルをリビングでの勉強スペースにした場合、子供の勉強時間と食事の準備が重なるというデメリットもあります。
勉強し終わったテーブルは、鉛筆の粉や消しゴムのカスが散らかり、これらをキレイにして食事の準備をしなければなりません。
消しゴムのカスは手では完全には取り切れず、また鉛筆の粉はふきんで拭くとテーブルに黒い汚れが広がります。
細かい汚れも吸い取る電池式の卓上クリーナーを使うのも良い方法です。
また、「食事の準備を〇時からするからね」と子供に声掛けをして、勉強を良いタイミングで切り上げてもらいましょう。
リビングに勉強スペースをつくるコツ
快適なリビングの勉強スペースをつくるにはいくつかの点に注意しなければなりません。
「集中できるレイアウト」「勉強しやすい環境」「将来的な活用」のコツをご紹介します。
集中できるレイアウトを考える
リビングの勉強スペースには、ダイニングテーブルを使う、キッチン前のカウンターを使う、部屋の一角にテーブルを設置するなどの方法があります。
勉強に集中させるため、家族がひんぱんに通る場所を避け、テレビが見えない配置にすることが重要です。
壁に向かってデスクを設置すれば、壁にホワイトボードなどをつけて活用することもできます。
学習机の一般的なサイズは幅90㎝×奥行50㎝とされ、学習しやすいサイズで、リビングに圧迫感がないようレイアウトしなければなりません。
兄弟がいる場合には、並んで座れる長机なども活用できます。
勉強しやすい環境をつくる
リビングの勉強スペースは、勉強に集中しやすい環境づくりに配慮しなければなりません。
天井の照明だけでは明るさが足りない場合、目に負担がかかり視力の低下につながります。
手元が明るくなるスタンド式の照明を準備するのがおすすめです。
勉強には白系の照明が適しており、明るさや色味を調整できるものがあると便利に使い分けできます。
また、正しい姿勢で勉強するためにはイス選びも大切です。
身長に合わせて高さが変更できるものは、集中力がアップし、身長が伸びても長期間使えます。
さらに、最近はタブレットやパソコンを勉強に使うケースも多く、コンセントの位置も重要です。
子供が成長した時の活用法を考える
子供はいつまでもリビングで勉強するわけではありません。
リビングの勉強スペースは、いずれ子供が使わなくなった時の活用方法を考えておくことも重要です。
勉強スペースを子供と共用したり、ワーキングスペースや趣味のスペースにも利用できるよう、机の広さや高さを考えておくことをおすすめします。
新築時に造作のテーブルを設置すると、リビングの内装インテリアともなじみ、家族の思い出のつまった机をいつまでも使い続けられます。
そのためリビングに子供の勉強スペースを考える場合には、子育て中だけでなく将来的な活用についても考えておきましょう。
まとめ
今回のコラムでは、リビングに勉強スペースをつくるメリットやデメリットを解説しました。
リビングの勉強スペースは、家族が近くにいるメリットがありますが、収納や食事のスペースの確保を考えておかなければなりません。
また、子供が勉強に集中できるようレイアウトや環境づくりを重視しましょう。
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