【注文住宅】ロフト付き平屋の間取りづくり|メリットや設置のポイントを解説
平屋はワンフロアで生活しやすく、ファミリー層からも人気があります。
ただし、平屋は収納やプライベートスペースには間取りの工夫が必要です。
この記事では、ロフト付き平屋の間取りづくりについて解説します。
ロフトのメリットや設置のポイントについても参考にしてください。
この記事のポイント
- ロフト付き平屋の間取りづくりを解説します。
- ロフトのメリットや設置のポイントをご紹介します。
- 使いやすいロフトの施工事例をご紹介します。
目次
ロフト付き平屋の間取りが人気!
ロフトとは、屋根と天井の間の小屋裏を収納などに利用する間取りです。
グルニエとも呼ばれ「収納が少ない」「プライベートスペースがない」といった平屋の住まいの悩みを解決できます。
ロフトスペースは子ども部屋や趣味の部屋、寝室にも利用できるからです。
設置にはいくつかの建築条件がありますが、平屋の住空間を有効活用できる間取りとしてロフトが注目されています。
また、設置面積や階段の仕様、建材の種類や施工会社などにもよりますが、ロフトの建築費用は4畳〜5畳で100万円ほどです。
ロフト付き平屋の間取りのメリット
ここでは、平屋にロフトをつくる3つのメリットを解説します。
「延べ床面積」「プライバシー」「おしゃれな間取り」について参考にしてください。
メリット1:床面積に算入されない
建築条件を満たせば、ロフト部分は建物の延床面積には含まれません。
そのため、ロフトは2階建ての間取りのようにスペースを利用しつつ、固定資産税はかからないというメリットがあります。
毎年支払わなければならない固定資産税が安くなれば、ランニングコストを抑えられます。
長期的な住まいのコストを抑えつつ、平屋を広々と使えるのがロフトの大きな魅力です。
メリット2:プライバシーが守られる
平屋にロフトを設置すると、空間として使えなかったデッドスペースを、収納や個室のように利用できます。
平屋は生活スペースがコンパクトにまとまっているため、家族との距離が近すぎる、プライバシーがないというデメリットもあります。
生活スペースが子どものおもちゃで常にいっぱいの状況では、落ち着かないと感じることもあるでしょう。
20坪や25坪の小さな平屋であっても、ロフト設置によって家のデッドスペースを減らし利用できるスペースを増やすことが可能です。
そのロフトを子ども部屋や書斎などの用途に活用すれば、平屋の家でもしっかり家族のプライバシーを確保できます。
ロフト設置によってコンパクトな間取りの平屋で、より快適で便利な暮らしを追求できるのです。
メリット3:おしゃれな間取りになる
平屋には細長い箱のような単調なイメージをお持ちではないでしょうか。
ところが、平屋は空間の高さを利用すると、室内空間がグッとおしゃれなデザインになります。
屋根の形状に注目し、屋根の勾配を利用した吹き抜けやスキップフロア、ロフトの間取りがおすすめです。
ロフト設置によって、壁などで仕切らない広々とした開放的な空間が実現します。
また、高い位置に窓を設置すれば空気も循環しやすく、自然光の差し込む気持ちのよい部屋になるでしょう。
ロフト付き平屋の間取りをつくるポイント
ロフト付き平屋の間取りづくりのポイントをご紹介します。
「建築条件」「階段の設置」「快適性」に関わる3つのポイントを参考にしてください。
ポイント1:高さや床面積の制限に注意する
ロフト設置には、高さや床面積などさまざまな建築基準法の条件を満たさなければなりません。
屋根の勾配が大きいほどロフトは、広々とした空間になりますが、天井の高さには注意が必要です。
ロフトと認められる天井の高さは、最大1.4mです。
また、ロフトの面積は直下の階の床面積の1/2未満としなければなりません。
さらに、テレビアンテナやインターネット、電話の端子やコンセントの数にも制限があります。
快適性を重視し居住スペースとみなされると、建物の延べ床面積に算入され、固定資産税の負担が大きくなるため、しっかり確認をしなければなりません。
ポイント2:階段の仕様を検討する
ロフトにつながる階段の仕様についても十分な検討が必要です。
上り下りしにくい階段を設置すると、結局は使用せずロフトはいらなかったと後悔することにもなりかねません。
ロフトの階段には可動式や収納式のはしご、あるいは固定階段を設置する方法があります。
家具の移動や掃除機の持ち運びなどをするなら、はしごより固定階段の方が安全でしょう。
ただし、固定階段は設置面積の確保についても考えておかなければなりません。
間取りによっては、固定階段の設置で1階の生活動線が使いにくいものとなるからです。
また、ロフトの固定階段は自治体によって取り扱いが異なります。
ロフトの階段として固定階段を認めない、固定階段をロフト面積に算入しなければならないなどの条件がありますので注意してください。
ポイント3:快適性を重視する
ロフトは屋根に近く、外気の影響を受けやすいスペースです。
夏は蒸し風呂のようになり、冬は冷えすぎて使えない可能性があります。
そのため、窓や換気システムで空気を循環させ、エアコンなどの空調設備でも対策が必要です。
ロフトの窓はロフトの間取り面積の1/20の設計としなければなりません。
また、建物の断熱性にも注目してください。
断熱性の高い住まいは、気候の影響を受けにくくロフトも快適な空間となります。
断熱性を重視した新築の注文住宅であれば、子育て世帯を対象とした国の支援も活用できます。
・長期優良住宅:1住戸につき100万円
・ZEH水準住宅:1住戸につき80万円
高い住宅性能基準をクリアすれば、どの季節でもいつまでも高断熱の家ならではの快適な暮らしができます。
ロフト付きおしゃれな平屋の事例
当社のおしゃれなロフト付き平屋の間取りをご紹介します。
収納力や空気の循環、開放感などを重視した施工事例を参考にしてください。
収納力のあるロフト
高さはありませんが、たくさんのものを収納できるロフトです。
子どもがいると五月人形やひな人形、クリスマスツリーなど季節の飾りも多くあります。
長期に渡ってものを収納する場合には、その空間の環境づくりも重要ポイント。
湿気がこもりにくく、空気の循環する環境で、多くのものを良い状態で保管できます。
明るい光の差し込むロフト
窓から自然光が差し込み、また内装も明るい広々としたロフトです。
小さなすべり出し窓を設置し、お天気の日には空気の入れ替えもできます。
子どもが小さい時には、子ども部屋としても利用でき、その後は収納にも活用できるでしょう。
家族のライフスタイルの変化にも合わせられる快適なロフトです。
開放感のあるロフト
安全な固定階段で昇り降りできるモダンなデザインのロフトです。
階段を設置しても、生活動線の制限が少なく平屋の1階を広々と使えます。
リビングからアクセスしやすく、家族のコミュニケーションも取りやすいのが特徴です。
おしゃれな階段がリビングのアクセントとなり、ロフトとの一体感を重視しています。
高性能住宅で快適な平屋の住まいを
今回のコラムでは、ロフトのある平屋の間取りづくりについて解説しました。
ロフト付きの平屋は、収納力がアップし、子ども部屋などにも活用できます。
建築上のさまざまな条件をクリアしなければなりませんが、快適な平屋が実現します。
当社の施工事例もご参考に、ロフトのある理想の住まいをつくってください。
木の花ホームでは、長年の建築経験や豊富な技術をもとに、住みやすい家づくりをご提案しています。
栃木に根ざし、地域に密着した土地を活かす家づくりをしています。
注文住宅のマイホームをお考えでしたら、大工が支える木の花ホームにぜひ一度お気軽にご相談ください。